導入事例
CASE
上場準備を少数精鋭の経理チームで実現—CASTER BIZ accountingの安定したパフォーマンスで基盤を構築
グリーンモンスター株式会社 経理チーム 阿部 祐介様/岡野 彩夏様
「おかねに対する意識と行動を変える」をミッションに、実践的な体験を通じた学びを提供するグリーンモンスター株式会社。『トウシカ』『株たす』『FXなび』などの体験型投資学習アプリの開発・運営、金融教育事業などを展開しています。
同社は経理業務の整理・効率化に加え、上場に向けた体制づくりの一環としてもCASTER BIZ accountingを活用してきました。
今回は経理チームの阿部 祐介様と岡野 彩夏様に、上場前後の課題に対する取り組みの様子や現在の活用法、今後の展望についてお話を伺いました。
アウトソーシングの活用で「やるべきこと」に集中できる環境をつくる
まずは、CASTER BIZ accounting導入の背景を教えてください。
岡野 彩夏様(以下、岡野様)導入を決めたのは2022年7月で、きっかけは経理担当者の退職や産育休が重なったことでした。当時は経理が3名と総務を兼務していた私の4人体制だったこともあり、急いでリソースを補う必要がありました。
当時はコロナ禍でリモートワークが中心だったため、リモートアシスタントサービスとの相性が良いと思えたことも決め手でした。
以前から、時間の使い方に対して工夫をする発想があったんですね。
阿部 祐介様(以下、阿部様)弊社は個々の裁量も大きい会社なので、「自分にしかできない仕事に集中しよう」という雰囲気が自然と生まれている気がします。
これまでを振り返ってみても、業務委託や外注のサービスを利用する機会は多かったので、CASTER BIZ accountingもスムーズに導入できました。
上場準備に必要なマニュアル作成も同時並行で推進
上場の2年前からCASTER BIZ accountingを利用されていますが、経理部門の体制構築の面ではお役に立てましたか?
阿部様上場申請前であるN-2期(※)以降は、管理部のメンバーを増やしていく必要があり、経理担当者と財務担当者の兼務なども難しくなります。そういう意味では、CASTER BIZ accountingの存在は本当に頼りになりました。
(※)上場準備のプロセスにおいて、上場申請を行う期を「申請期(N期)」といい、申請期の2期前の期を「直前々期(N-2期)」といいます。
この数年は経理メンバーの採用も厳しくなっていて、キャリアのある方を短期間で見つけて採用することは期待できません。だからといって未経験で上場会社の経理を担当できるかというと、それも負担が大きいです。
社内管理体制の整備に向けて、CFOを中心とした経営層のリソース確保が重要だったことからも、CASTER BIZ accountingのサポートは経理基盤の構築に向けて不可欠なものだったと考えています。
特に大きな効果を実感できたのはどの場面でしたか?
岡野様マニュアルを作ってもらえたのが大きかったです。業務や作業の流れを図式化したワークフローの整備は上場準備にも必要なので、N-2期に着手できたのはタイミング的にも良かったと思っています。効果という意味では、経理チーム内のコミュニケーションが円滑になったことを特に実感しています。
少人数で業務を回しているためダブルチェック作業などが負担になっていましたが、確認の流れが明確になったことで作業がスムーズに進むようになりました。ミスも早い段階で気づけるようになり、とても助かっています。
ちなみに、マニュアルはどのような手順で作成したのでしょうか?
岡野様CASTER BIZ accountingの導入後、アシスタントの方に私たちの業務内容をレクチャーする必要がありました。どうせなら並行してマニュアル化も進めようと考えたのが始まりでした。
レクチャーの際、アシスタントの方が細かいところまで質問をしてくださり、まとめてくれたおかげで、誰が読んでもやるべきことが理解できるようなマニュアルになったと思っています。
私たちがもともと暗黙の了解で進めていた業務を可視化できたため、マニュアル運用も自然な形で浸透しました。今では、経理チームのメンバーの1人が不在だったとしても滞りなく業務が進む体制になり、属人的になっていた部分も解消されました。
マニュアルも定期的な見直しが必要になると思いますが、その点で工夫はありますか?
阿部様アップデートは、アシスタントの方が日々対応してくれていますね。その内容を月1回の定期ミーティングで共有してもらい、追加や改善が必要な項目があればチームで話し合ってブラッシュアップする流れです。積極的に提案もしてもらえるため、おかげさまで、マニュアルやワークフローについては常に最新の状態を保つことができています。
繁忙期の業務量も「フラット化」できるのが魅力
導入から2年が経ち、現在はどのような経理業務を依頼されていますか?
阿部様導入当初と比べると、依頼業務も大きく変わりました。現在は給与や納税に関する振込業務などをグリーンモンスターとしてお願いしていますが、それも月30時間の利用枠のうち約2割程度です。残りの約8割は子会社である株式会社FPコンサルティングで活用し、各種仕訳登録や支払依頼などの業務をお任せしています。
ほかにも、時期によってスポットで業務を依頼するような流れになっています。
スポットの業務とは具体的にどのようなものですか?
阿部様経理業務は1年の中に繁忙期と閑散期があり、仕事の忙しさに波があるんです。例えば1月は、償却資産の申告や法定調書の提出などの税務手続きがあるため、業務量も一気に増えます。こうしたタイミングでは普段の倍近く、トータルで50時間~60時間を目安に利用時間を追加させてもらっています。
年間で考えた時の業務のデコボコをフラットにしてくれるからこそ、現在の組織体制を維持することができているのだと思います。
CASTER BIZ accountingを使い続けているのも、ここに理由があります。派遣社員やパート社員、業務委託メンバーの採用もコロナ禍の落ち着いたこのタイミングでは十分に選択肢になり得ます。しかし、引継ぎや教育の時間が発生することや、時期によって必要なリソースが変化することを考えると、継続的にパフォーマンスを発揮し続けてくれるCASTER BIZ accountingが弊社にはマッチしていると考えています。
ちなみに経理チームは現在、何名体制になっているのでしょうか?
阿部様経理担当は私を含めて3名ですが、そのうち1名が育休中のため、実際は2名で日々の業務をこなしています。上場後も少数精鋭のまま安定したチーム運営ができているのは、本当にCASTER BIZ accountingのおかげだと思っているので感謝しかありません。
事業の成長を支える、強固な体制維持のために
自社の経験を踏まえ、どのような組織におすすめのサービスだと感じますか?
阿部様どのような組織であっても、マンパワーが必要なタイミングでは上場する・しないにかかわらず、利用する価値があると思います。また、社員の今後のキャリアを考えてアウトソーシングを活用して仕組み化したい企業にもCASTER BIZ accountingはおすすめです。
私も実感していますが、リモートアシスタントのサポートによって得られた時間を自信のキャリア形成に充てることができるため、自分がコントロールできる仕事の領域が1.2倍~1.5倍に増やせるイメージがあります。人件費というコストを抑えつつ、社員のキャリア支援を図りたいと考えるなら、ぜひ一度導入を検討してみても良いのではないでしょうか。
嬉しいお言葉をありがとうございます。最後に、CASTER BIZ accountingを活用した今後の展望を聞かせてください。
阿部様私が新卒で入った1社目のことを振り返ると、管理部門が安定していたからこそ「どんな仕事をしていても安心感がある」と思えた記憶があります。管理部門は一般的にコストセンターと見られがちですが、守りがしっかりしているからこそ攻めにも転じられる側面があると思っています。
今後はCASTER BIZ accountingの利用時間をさらに増やし、活用の幅を広げていきながら、事業部側のやりたいことを叶えられるような強固な体制を構築していきたいですね。
岡野様上場を果たしたことで、管理部門に求められる内容も変化しています。だからこそ自分自身の成長を止めることなく、CASTER BIZ accountingと連携を深めながら自分のインプットの時間を増やし、アウトプットにつなげていけたらと考えています。これからもサポートをよろしくお願いします。