導入事例

CASE

人材が集まらない離島における経理の形。沖永良部島の自動車販売店がたどり着いた選択

株式会社カーライフ清水 代表取締役社長 清水様

鹿児島県・沖永良部島。
和泊町・知名町を合わせて人口約12,000人と、人口規模も限られ、事業を支える外注先や人材の選択肢が極端に少ないこの島で、株式会社カーライフ清水は自動車販売・整備業を営んでいます。

新車リース、車検、整備、保険、ロードサービス。
地域のカーライフを支える存在として事業を拡大する一方で、取り扱う業務は増え続け、経理・バックオフィスの負荷は次第に無視できないものになっていきました。

採用が思うように進まず、経理を専任で担う体制を整えることは簡単ではありません。
その一方で、複雑化する業務を場当たり的な対応で回し続けることにも、限界が見え始めていました。

そうした状況の中で清水社長が選んだのが、経理業務のアウトソースと、税理士を含めた体制の見直しです。

離島という制約の中で、どのように経理体制を整え、経営判断につながる状態をつくってきたのか。
株式会社カーライフ清水 代表取締役社長・清水様に、導入の背景から現在の変化、そして今後の展望までを伺いました。

「自分たちで何とかする」経理が限界だった

CASTER BIZ accounting導入前、経理やバックオフィス業務にどのような変化が起きていたのでしょうか。

業務量が一気に増えたことが、大きな転機でした。新車リースを始めてから、審査業務が増えましたし、メンテナンス管理やお客様への連絡など、やることがどんどん増えていきました。

しかも、ここは離島なので外注先がほとんどありません。整備も納車準備も、レッカーサービスすらない。全部自分たちでやるしかない環境です。

経理も同じで、最初は自分でやっていました。税理士さんはいたんですが、会計入力は代行しない方針だったので、仕訳も入力も全部自分。正直、「回っている」というより「何とか耐えている」状態でした。

離島という前提の中で、現実的な選択を探した

経理担当の体制づくりについて、当初はどのように考えていましたか。

最初は正社員で採用しようとしました。次にパート、フレックス勤務も試しましたが、全部ダメでした。そもそも応募が来ません。

鹿児島本土なら短期パートや外注もあると思うんですが、島ではそうはいかない。
「人を雇う」という選択肢自体が、現実的じゃなかったですね。

どのようにしてCASTER BIZ accountingを知ったのでしょうか。

カーリース事業で加盟している「ジョイカル」の代理店会議で、他の加盟店の方から「経理業務をキャスターに委託している」という話を聞いたのがきっかけです。

ジョイカルは、全国の自動車販売店が加盟するカーリースのフランチャイズで、代理店会議では、日々の運営や実務について率直な情報交換が行われています。

その場で、実際に同じ立場の事業者が使っていると聞いて、「それなら間違いないだろう」と感じました。他社と相見積もりを取ることはせず、まずはやってみようと決めました。

日々の入力から、税理士連携まで

現在はどのような業務を依頼していますか。

日々の仕訳入力や、入出金・売上の入力をお願いしています。最終的には、税理士さんにそのまま渡せる状態まで整えてもらっています。

自動車業界は立替金が多く、重量税や登録代行手数料、自賠責保険料などが絡むため、仕訳がかなり複雑です。取引ごとにお金の流れが分かれていて、「売上」として一括で処理できないケースが多くあります。

たとえば、「100万円で仕入れて、130万円で売って終わり」というような単純な会計ではなく、車両本体とは別に立替金が発生し、それぞれを正しく切り分けて処理する必要があります。

そうした取引を整理してもらえることで、経理業務にかかる負担は大きく軽減されました。結果として、数字を確認すること自体への心理的なハードルも下がったと感じています。

現在税理士も変更されたそうですが、その経緯を教えてください。

以前の税理士さんは、お一人で対応されていて、月に一度訪問してもらう形でやり取りをしていました。ただ、その分、日常的な相談や細かな確認はどうしても間が空いてしまい、コミュニケーションが滞る場面もありました。

また、税理士さんが指定していた会計ソフトが、こちらの業務には使いづらいと感じていたこともありました。入力や確認に手間がかかり、日々の経理業務が負担になっていたと思います。

そうした状況から、会計ソフトだけでなく、税理士を含めた体制全体を一度見直す必要があると感じるようになりました。

その後、税理士を変更し、現在はフルリモートでの対応に切り替えていますが、業務が滞ることはありません。むしろ、日々のやり取りがスムーズになり、レスポンスの速さや相談のしやすさといった面で、安心感が増したと感じています。

自動車販売業を他でも担当されている税理士の方で、業界理解も早く、具体的な提案をもらえるようになった点も、大きな変化です。

数字が“あとから分かるもの”ではなくなった

導入後、どのような変化がありましたか。

体感で言うと、おかげさまで経理業務の8割ほどは手離れしていると思います。

以前は、恥ずかしながら、先ほどお話ししたように会計がかなり複雑なこともあり、1年やって決算してみて初めて、「今期はこれくらい利益が出ていたんだ」と分かるような状態でした。非常に大切なことだと分かっていながらも、日々の業務を回すことで精一杯だったのが正直なところです。

今は、「今、何をすべきか」「どこを改善すべきか」といったことを、感覚ではなく、数字をもとに判断できるようになりました。

また、キャスターさんはチームで対応されている点も大きいですね。やり取り自体はディレクターの方お一人ですが、その裏でチームとして手を動かしてもらえるので、コミュニケーションが滞りにくく、業務のスピードも早いと感じています。

経理業務を任せられるようになったことで、数字を見ること自体への抵抗がなくなり、経営に向き合う時間をしっかり確保できるようになりました。これは、経営にとって本当に大きな変化だと思います。

小規模・離島企業にこそ、現実的な選択肢

どのような事業者に勧めたいと思いますか?

経理を専任で置くことが難しい事業者に向いていると感じています。
専門の経理担当者を一人雇うのは現実的にハードルが高く、スタッフが少ない分、どうしても兼務になってしまい、結果として業務が回らなくなるケースも多いと思います。

特に離島では、人材の選択肢そのものが限られています。採用が難しいだけでなく、短期パートや外注といった柔軟な選択肢も取りづらい。そうなると、どうしても社内で抱え込むしかなくなってしまいます。

さらに、離島の事業は一つの業務だけで完結しにくく、複数のサービスや役割を兼ねながら運営せざるを得ない環境です。扱う業務が増えれば増えるほど、取引やお金の流れも複雑になり、経理の負担は大きくなっていきます。

だからこそ、経理業務が増えたタイミングで外に出せる体制をつくれるかどうかが、事業を続けていくうえで大きな差になると思います。離島という環境だからこそ、外部の力を早めに使う価値は高いと感じています。

「島のカーライフを支え続ける」ために

最後に。今後、どのような会社を目指していきたいとお考えですか?

「カーライフ清水」として、島のカーライフをすべて支えられる会社にしていきたいと考えています。

沖永良部島には、もともとカーリースという選択肢がありませんでした。車を買うとなると、まとまった初期費用が必要で、年齢やライフステージによっては新車を諦めざるを得ない方も多かったと思います。

そこで、月々定額で新車に乗れる仕組みを初めて島に持ってきました。実際に、「年齢的にもう新車は無理だと思っていたけれど、最後に新車に乗れてよかった」と言ってくださるお客さんもいます。

そうした声に応え続けていくためにも、事業を支える経理やバックオフィスは、これから先も“止まらない状態”であることが欠かせません。
 
CASTER BIZ accountingは、「まだマニュアルがなく、整備する時間もないプレイングマネージャー」にはぴったりのサービスだと思います。安定した経理体制を築きたいけれどリソースがなくジレンマを感じている人や組織に、ぜひお勧めしたいです。
 
 
 
 
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