経理のアウトソーシングを使って企業成長を加速させる方法
毎月外部に「記帳代行」を発注している企業は多いです。
それにもかかわらず、CASTER BIZ accountingへ「話を聞いてみたい」と問い合わせる企業も多くあります。いったいなぜでしょう。
記帳代行サービスとは
事業を行ううえで生じる日々の取引の帳簿記帳を代わりに代行してくれるのが記帳代行サービスです。
ヒトにかかる採用コスト・教育コストの削減や退職者が出た場合のリスクを回避するため、記帳業務を含めた経理業務の代行サービスを利用する企業は増えています。
また経理のIT化、コロナ渦によるリモートワークの推進、コスト見直しやエコの観点から取り組みが行われるペーパーレス化といった世の中の流れや環境の変化も手伝って、以前よりも業務をアウトソーシングする抵抗は激減しました。
この記事では経理の最適化を図り、企業の成長を加速しうるアウトソーシングの活用や、経理部門体制見直しの必要性をお伝えします。
その便利さゆえに見落としがちな落とし穴
事業を運営するうえで欠かせない経理業務。
経理代行サービスは便利なサービスですが依頼先の選定と活用方法をしっかり検討しておかなければ必要とする業務に対しサービスが見合わなかったり、かえって非効率になってしまったという事態になりかねません。
これまで弊社に相談された事例から、その大切さについてご紹介します。
■思わぬところにコストがかかっている
今後のヒトにかかるコストを見据え、コスト削減を期待したにもかかわらず実際にはコスト削減できていなかったというケースはよくあります
なぜそう感じてしまうのか?
業務そのものが効率化されたわけではなく、単に今まで社内でやっていたことをアウトソースしたに過ぎず、アウトソースすることで余分なコミュニケーションコストが発生したことでコスト削減にならなかったケースがあります。
アウトソースではこの「コミュニケーションコスト」が見落とされがちなので、いかに少ないコミュニケーションで実務が回せられるかを考えておく必要があります。
■経理の品質をしっかり見極める
アウトソース先では経理未経験者や、経験の浅い作業者をアサインする企業も少なくありません。
経験の浅い作業者がアサインされても、ダブルチェック体制などで品質を一定に保つことは可能です。
そういったダブルチェック体制が敷かれているかどうかも選定のポイントになります。
また、チェック体制に紐づきますが、効率化の実現や、適切なクラウドツールの導入提案、フォローアップ体制が十分かどうかも、経理の最適化を図るには必要なポイントです。
適切なツールの使用で、業務の見える化・スピーディな情報の共有が可能となり、即時に現状把握ができることは、経営社の意思決定に大きく役立ちます。
単にコスト削減だけに着目するのではなく、コストに見合った成果や品質が担保されているかもしっかり見極める必要があります。
■アウトソースと内製の領域を整理しておく
アウトソースを断念する企業には、資料の提出やそれに対する質問・内容確認のためのやり取りが多く、社内で完結した方が早いとおっしゃる方も少なくありません。
アウトソースすることに限らず、誰かに業務を引き継ぐ際は、業務フローの再構築、それに伴うマニュアルのブラッシュアップを行うなど、非効率な業務を省いていく過程では、少なからず発生します。
企業にとって負担のかからない業務設計の構築をするために必要な過程といってもよいでしょう。
しかし、その範囲は先に決めておくことで、お互いにゴールやその対応量が予測できるので、必要以上に疲れる、、、ということは無くなります。
そのうえで、今まで自社で行っていた業務フローをアウトソーシング用にカスタマイズしてくれるなど、柔軟にソフトの変更やクラウドツールの導入を行ってくれる代行先がベストですね。
- 業務をどこからどこまでを任せるのか
- 依頼する業務の幅やバランスはどうか
など、きちんと計画し代行先とコミュニケーションをとっておくことで、自分たちのやること、やらなくていいことの範囲が明確になり、結果的にこれらは経理体制の最適化にも繋がります。
経理部門を「内製」と「アウトソース」の両軸体制にする必要性とは
経理は日々のお金の動きを管理し、企業の財政状況を最も把握できるというポジションです。
財務状況の改善ポイントを見つけ出して経営層に提案が出来るまでを経理の役割だと考えます。また現状だけでなく中長期的な経営計画の道筋を示すことが企業の成長に繋がるはずです。
しかし、経理の担当としてスキルを持つ人材を育成することは決して簡単ではありません。
特に企業の変革期においては、経理業務は複雑になっていくタイミングでもあります。日々の業務に追われて体制を整える余裕がなく変化に対応できない場合でも、アウトソーシングの利用により、本来自社で行うべき業務と、そうではない部分とに分けることで貴重な経理人材が本来の業務に集中できる環境を作ることができます。
さらには、アウトソーシングを上手に活用することは、経理基盤を安定化させ企業の成長を加速させられるといっても過言ではないでしょう。
変革期というタイミングで自社で内製する部分と、アウトソースする部分との両軸体制を検討してみてはいかがでしょうか。
「オンライン経理のCASTER BIZ accounting」はよいパートナーとなり最適な経理を提案します。